Commercialization: Marketing & Distribution
上海のコロナウイルス禍が政治的暗示を形成
サウスチャイナモーニングポスト - 18 Apr, 2022
上海市運営は、長い間党のトップに至る一つの道でしたが、上海という金融中心が、最近の感染拡大の対処の仕方への批判から、これが全国人民代表大会に於いて変わるかも知れません。
上海市の現在のコロナ感染拡大抑制と普通に戻る為の戦いは、単に上海市政府トップを狼狽えさせただけでなく、共産党の重要主導者交代前の彼らの期待にも、影を落としています。
中国における金融中心では、殆ど三週間に及ぶ都市全体のロックダウンを実施中で、25百万人の市民と経済に、激しい混乱を生じさせています。
上海市政府は、オミクロン種を多分に過少評価しています。
(研究員デンユウエン)
この最近の感染の波で、3月1日以降の上海市の感染者数は、270,000人を記録しており、これは、二年前の武漢で初めて感染症が現れて以来の中国における最も厳しい数字です。
市民の反発が強まっているにも拘わらず、市政府役人は、ロックダウン、頻繁な大量検査そして旅行規制に基づく中国の弾力的ゼロコロナ政策だけが、上海市とそれ以外の地域に残された唯一の対策と、主張しています。
しかし、その作戦とそれに付随する厳格な管理手段は、地元民の間の巻き起こる怒りに油を注ぎ、多くの市民が、なぜ当局は此れほど酷く準備不足であり、そして市民の要求に無神経なのかを問いています。
ある人々は、上海の長引く苦境を、深圳市が最近のオミクロンウイルス感染を数週間で比較的上手く鎮めたことと、対比しています。
市民の間での役人へのあらゆる批判は厳しく監視される一方、上海市民と検疫官との間の散発的な諍いの報告が、ソーシャルメディア上で流され続けています。
困惑させるそして広く拡散されている一つのビデオが、先週上海市共産党党首リーチアンが隔離された付近の地域を見回った際に、一人の老婦人が公共の場で、彼を叱責する場面を
映しており、その隔離地区では、住民が生活用品不足と酷い隔離状況に、痛烈に文句を言い立てています。
その後の先週金曜日には、副市長のペンチェンレイが、市民を失望させたことに対して謝っています。“私が言いたい事は、私達の仕事の中に多くの至らなさがあり、謙虚に市民からの監視と提言を求め、改善に最善を尽くすことを私が市民に確約することです。”と述べています。
ロックダウンは、外国人居住者からのほとばしる不満をも、もたらしています。何故なら外出禁止令で、フランス人居住者が、フランス大統領選挙一次投票が出来ないと、先週日曜日に伝えられたからです。
月曜日には、米国国務省が、上海の米国領事館の殆どの職員とその家族に対して、彼らの安全と福祉面での懸念から、上海から退去するようにと指示しました。
その退去指示は、北京政府の怒りの反応を引き出し、外事局報道官のザオリジアンが、米国は上海のこの状況を武器にして使い、中国のロックダウン対策での中国を、中傷したと非難しました。
上海市のウイルス押さえこみの悪戦苦闘は、明らかに北京政府を心配させています。北京に於ける感染防止の責任を主導している副首相のスンチュンランは、その任務の指揮をする為に、上海市に二週間以上滞在しています。
彼は先週木曜日に、上海市幹部に対して、ゼロコロナ政策にあれこれ悩むことはないはずで、市政府は市民の心配にもっと対応すべきと強調しています。
私達はゼロコロナの目的の出来るだけ早期での達成を目指しており、具体的で厳格な対策をとり、そして新しい行動計画を立てるべきと、スンは述べています。
市民からの非難に答えて、市政府は、オミクロン種の高い感染力、市全域に渡る大量検査そして上海市民への生活用品供給での物流面の問題を指摘しています。
しかし、現在の感染が終焉したとしても、国内外での懐疑的な見方は増えており、国のゼロコロナ政策維持についての疑問は、続くでしょう。
上海の引退した疫学者のミヤオシアオフイは、常に新しい変異体があるので、その対策は役に立たないと、ソーシャルメディアに先週投稿しています。
先月3月末の二相のロックダウンを上海市が発表する一週間前に、上海市のコロナ感染対策責任部隊の構成員の一人であるウーファンは、最終手段である完全ロックダウンを明確に排除しています。
“若し上海市が完全に停止してしまうと、南シナ海に大量の国際海上輸送貨物が浮遊して、中国と世界経済に影響を与える。上海市民全員は大局的立場からの見方をしなければならないと” 彼女は三月中旬に述べています。
市政府は、ロックダウンの経済的代価の予想を示してはいません。しかし、4月3日発行の資料では、中国本土、香港及び米国の大学の経済学者グループは、中国の北京、広州、上海及び深圳の四大都市の一か月間の完全ロックダウンは、中国の国内実質総生産を8.6%減少させると、予想しています。
上海のロックダウンは、共産党全国大会開催が近づいており、高い政治的代価を生じさせるかも知れません。五年に一度の会議では、伝統的に、上海政府上級幹部の党の上の序列への昇進が見られました。
上海の党総書記であり政治局の政策策定メンバーの一人であるリーは、政治局常務委員会への最有力候補に挙げられています。彼の下の副市長であるゴンチェンも、期待の星と見られています。
ニューヨーク拠点のシンクタンク中国戦略解析の研究員であるデンユーウエンは、最近の上海における混乱は、不確定性をもたらしているが、最後の結果は未だ予想不可能と、述べています。
上海市は、コロナ感染封じ込めの為に、さらなる目標を定めたモデルを採用しており、これまでの2年間ではかなり上手く行き、思い切った対策を復活させることなく、ウイルスを寄せ付けなかった事から、中国に於いて最も成功した例として賞賛されていると、デンは述べています。
最近の感染発生の初期段階での上海の、より緩やかな対応について、北京政府が完全に認めているかどうかを判断することは困難と、彼は付け加えています。
“上海市政府役人は、多分、オミクロン種を過小評価しており、コロナに対する中国の全体的戦いに対しての新しい手段を探すのに失敗した。上海市の政治的な優位性は、多分後退を見るだろうと” 彼は述べています。何かが起こるとするなら、その昇進が正しいかどうか判定することは困難とも、述べています。
江蘇省の南京大学の政治分析者であるグース―は、上海は中国の経済と金融の中枢であり、野心を持った主導者の誰にとっても、上海は昇進の為の踏み石であり続けるだろうと、話しています。
数年に渡り、上海との繋がりを誇っている国家主導者の多くが、権力の頂点に達しています。上海で2007年に党総書記に就いて7か月を過ごした習近平国家主席以外に、第一副首相のハンゼン、元首相江沢民そして元首相朱鎔基が、これらに含まれています。
上海市政府のトップに何が起こるかを予想することは非常に難しい
完全に近いロックダウンに耐え、いつそれが解除されるのかの兆しも見えず、上海市民の怒りが強まっています。
リーとは別に、1987年以来上海の9人の党書記の内一人を除いてすべてが、政治局常務委員会に上り詰めています。一人の例外者は、チェンリアンギュで、2006年汚職の罪で投獄されています。
江沢民が上海の政治的立場を高める役を果たしましたが、鄧小平の時代以後、上海市の
経済発展に精通していることが、将来の主導者になる事に必須であることが明白と、グーは述べています。
将来の昇進が認識されてる人物全ては、ある期間上海市の運営を経験し、世界的に最高の評価を持つ中国の都市の運営に、彼ら自身を精通させねばなりません。
上海市は、豊かな揚子江デルタの主要ハブとしてだけではなく、他の地域の経済的未達を補なう事の出来る幾つかの都市の一つであることで、その重要性は増していると、グーは述べています。
シンガポール国立大学のリークワンユー公共政策学校助教授アルフレッドウーは、上海の感染発生の政治的影響を判断するのは、時期早尚と述べています。
他の上海の主導者が、その任務下での事案にも拘わらず、党の上位序列に昇格したことを、彼は示しています。
2007年にシーの後を継いだユーゼンシェンは、2010年の58人が亡くなった火災にも拘らず、上海市党総書記として五年間の任期を全うして、政治局常務委員会のメンバーになっています。
副首相のハンも又、新年の暴走で36人が亡くなった事故の3年後の2017年には、政治局常務委員会のメンバーになっています。
習近平が2012年にその権力を得て以来、彼は幹部昇進の古い慣例の多くを反故にしており、新しい主導者の序列を予想することを難しくしていると、ウーは又述べています。
退任年齢と言ったような多くの昇進規定は、習の時代に変わっており、上海の主導者トップに何が起こるかを予想することは非常に難しいと、ウーは付け加えています。
以上
上海市運営は、長い間党のトップに至る一つの道でしたが、上海という金融中心が、最近の感染拡大の対処の仕方への批判から、これが全国人民代表大会に於いて変わるかも知れません。
上海市の現在のコロナ感染拡大抑制と普通に戻る為の戦いは、単に上海市政府トップを狼狽えさせただけでなく、共産党の重要主導者交代前の彼らの期待にも、影を落としています。
中国における金融中心では、殆ど三週間に及ぶ都市全体のロックダウンを実施中で、25百万人の市民と経済に、激しい混乱を生じさせています。
上海市政府は、オミクロン種を多分に過少評価しています。
(研究員デンユウエン)
この最近の感染の波で、3月1日以降の上海市の感染者数は、270,000人を記録しており、これは、二年前の武漢で初めて感染症が現れて以来の中国における最も厳しい数字です。
市民の反発が強まっているにも拘わらず、市政府役人は、ロックダウン、頻繁な大量検査そして旅行規制に基づく中国の弾力的ゼロコロナ政策だけが、上海市とそれ以外の地域に残された唯一の対策と、主張しています。
しかし、その作戦とそれに付随する厳格な管理手段は、地元民の間の巻き起こる怒りに油を注ぎ、多くの市民が、なぜ当局は此れほど酷く準備不足であり、そして市民の要求に無神経なのかを問いています。
ある人々は、上海の長引く苦境を、深圳市が最近のオミクロンウイルス感染を数週間で比較的上手く鎮めたことと、対比しています。
市民の間での役人へのあらゆる批判は厳しく監視される一方、上海市民と検疫官との間の散発的な諍いの報告が、ソーシャルメディア上で流され続けています。
困惑させるそして広く拡散されている一つのビデオが、先週上海市共産党党首リーチアンが隔離された付近の地域を見回った際に、一人の老婦人が公共の場で、彼を叱責する場面を
映しており、その隔離地区では、住民が生活用品不足と酷い隔離状況に、痛烈に文句を言い立てています。
その後の先週金曜日には、副市長のペンチェンレイが、市民を失望させたことに対して謝っています。“私が言いたい事は、私達の仕事の中に多くの至らなさがあり、謙虚に市民からの監視と提言を求め、改善に最善を尽くすことを私が市民に確約することです。”と述べています。
ロックダウンは、外国人居住者からのほとばしる不満をも、もたらしています。何故なら外出禁止令で、フランス人居住者が、フランス大統領選挙一次投票が出来ないと、先週日曜日に伝えられたからです。
月曜日には、米国国務省が、上海の米国領事館の殆どの職員とその家族に対して、彼らの安全と福祉面での懸念から、上海から退去するようにと指示しました。
その退去指示は、北京政府の怒りの反応を引き出し、外事局報道官のザオリジアンが、米国は上海のこの状況を武器にして使い、中国のロックダウン対策での中国を、中傷したと非難しました。
上海市のウイルス押さえこみの悪戦苦闘は、明らかに北京政府を心配させています。北京に於ける感染防止の責任を主導している副首相のスンチュンランは、その任務の指揮をする為に、上海市に二週間以上滞在しています。
彼は先週木曜日に、上海市幹部に対して、ゼロコロナ政策にあれこれ悩むことはないはずで、市政府は市民の心配にもっと対応すべきと強調しています。
私達はゼロコロナの目的の出来るだけ早期での達成を目指しており、具体的で厳格な対策をとり、そして新しい行動計画を立てるべきと、スンは述べています。
市民からの非難に答えて、市政府は、オミクロン種の高い感染力、市全域に渡る大量検査そして上海市民への生活用品供給での物流面の問題を指摘しています。
しかし、現在の感染が終焉したとしても、国内外での懐疑的な見方は増えており、国のゼロコロナ政策維持についての疑問は、続くでしょう。
上海の引退した疫学者のミヤオシアオフイは、常に新しい変異体があるので、その対策は役に立たないと、ソーシャルメディアに先週投稿しています。
先月3月末の二相のロックダウンを上海市が発表する一週間前に、上海市のコロナ感染対策責任部隊の構成員の一人であるウーファンは、最終手段である完全ロックダウンを明確に排除しています。
“若し上海市が完全に停止してしまうと、南シナ海に大量の国際海上輸送貨物が浮遊して、中国と世界経済に影響を与える。上海市民全員は大局的立場からの見方をしなければならないと” 彼女は三月中旬に述べています。
市政府は、ロックダウンの経済的代価の予想を示してはいません。しかし、4月3日発行の資料では、中国本土、香港及び米国の大学の経済学者グループは、中国の北京、広州、上海及び深圳の四大都市の一か月間の完全ロックダウンは、中国の国内実質総生産を8.6%減少させると、予想しています。
上海のロックダウンは、共産党全国大会開催が近づいており、高い政治的代価を生じさせるかも知れません。五年に一度の会議では、伝統的に、上海政府上級幹部の党の上の序列への昇進が見られました。
上海の党総書記であり政治局の政策策定メンバーの一人であるリーは、政治局常務委員会への最有力候補に挙げられています。彼の下の副市長であるゴンチェンも、期待の星と見られています。
ニューヨーク拠点のシンクタンク中国戦略解析の研究員であるデンユーウエンは、最近の上海における混乱は、不確定性をもたらしているが、最後の結果は未だ予想不可能と、述べています。
上海市は、コロナ感染封じ込めの為に、さらなる目標を定めたモデルを採用しており、これまでの2年間ではかなり上手く行き、思い切った対策を復活させることなく、ウイルスを寄せ付けなかった事から、中国に於いて最も成功した例として賞賛されていると、デンは述べています。
最近の感染発生の初期段階での上海の、より緩やかな対応について、北京政府が完全に認めているかどうかを判断することは困難と、彼は付け加えています。
“上海市政府役人は、多分、オミクロン種を過小評価しており、コロナに対する中国の全体的戦いに対しての新しい手段を探すのに失敗した。上海市の政治的な優位性は、多分後退を見るだろうと” 彼は述べています。何かが起こるとするなら、その昇進が正しいかどうか判定することは困難とも、述べています。
江蘇省の南京大学の政治分析者であるグース―は、上海は中国の経済と金融の中枢であり、野心を持った主導者の誰にとっても、上海は昇進の為の踏み石であり続けるだろうと、話しています。
数年に渡り、上海との繋がりを誇っている国家主導者の多くが、権力の頂点に達しています。上海で2007年に党総書記に就いて7か月を過ごした習近平国家主席以外に、第一副首相のハンゼン、元首相江沢民そして元首相朱鎔基が、これらに含まれています。
上海市政府のトップに何が起こるかを予想することは非常に難しい
完全に近いロックダウンに耐え、いつそれが解除されるのかの兆しも見えず、上海市民の怒りが強まっています。
リーとは別に、1987年以来上海の9人の党書記の内一人を除いてすべてが、政治局常務委員会に上り詰めています。一人の例外者は、チェンリアンギュで、2006年汚職の罪で投獄されています。
江沢民が上海の政治的立場を高める役を果たしましたが、鄧小平の時代以後、上海市の
経済発展に精通していることが、将来の主導者になる事に必須であることが明白と、グーは述べています。
将来の昇進が認識されてる人物全ては、ある期間上海市の運営を経験し、世界的に最高の評価を持つ中国の都市の運営に、彼ら自身を精通させねばなりません。
上海市は、豊かな揚子江デルタの主要ハブとしてだけではなく、他の地域の経済的未達を補なう事の出来る幾つかの都市の一つであることで、その重要性は増していると、グーは述べています。
シンガポール国立大学のリークワンユー公共政策学校助教授アルフレッドウーは、上海の感染発生の政治的影響を判断するのは、時期早尚と述べています。
他の上海の主導者が、その任務下での事案にも拘わらず、党の上位序列に昇格したことを、彼は示しています。
2007年にシーの後を継いだユーゼンシェンは、2010年の58人が亡くなった火災にも拘らず、上海市党総書記として五年間の任期を全うして、政治局常務委員会のメンバーになっています。
副首相のハンも又、新年の暴走で36人が亡くなった事故の3年後の2017年には、政治局常務委員会のメンバーになっています。
習近平が2012年にその権力を得て以来、彼は幹部昇進の古い慣例の多くを反故にしており、新しい主導者の序列を予想することを難しくしていると、ウーは又述べています。
退任年齢と言ったような多くの昇進規定は、習の時代に変わっており、上海の主導者トップに何が起こるかを予想することは非常に難しいと、ウーは付け加えています。
以上